激痛の夏は過ぎ去りて、秋/1痛

 お久しぶりです。陵です! 生きています!
 前回の更新から、また随分と間が空きました。


 というのも、わたしは8月2日に緊急入院して、手術までしていたからです。
 年に3回も身体にメスが入るって、生きていてさすがに初めてだわー……。
 などと、そのようなことを、わたしは手術台に横たわりながら考えていました(局部麻酔だし)
 4回めはない。そう思いたいです。
 その夜には、破傷風ワクチンまで打たれました。リアル『震える舌』ですね。



 7月の末、わたしは夫と宵とともに近所の動物病院に出かけたのですが、宵はひどく気が立っていたのでしょう。さらにわたしは、シャンプー類を変えたばかりでした。知らない匂いが近づいたことに対して、不安を覚えるのも、無理からぬことです。
 宵はわたしの左手人差し指に、いきなり噛みつきました。その顎の力は強く、血が吹き出ました。
 動物病院では一応の処置をしていただけましたが、傷は一向によくならず……。
「ちょっと、おっきい病院行ったほうがいいかもね」
 かかりつけ医にも、そういうアドバイスと処置を受けた翌朝のことでした。
「夫くん、絆創膏を外してくれない?」
「いいけど? どうしたん」
「いや、やはり自分でやる。腫れていて怖……」
 恐るおそる絆創膏を剥がすと、傷穴からぴゅっと黄色い液体が飛び出ました。
「……膿んでる」
 わたしたちは、青くなりました。昨日しっかり消毒してもらったのに。
「病院行け。駅前にあるだろう。俺が車で送っていくから、すぐ行きな」
「そうする」



 総合病院に到着したわたしは、整形外科へ通されました。
(外科じゃないんだなぁ……)
 ほけほけと周囲を見回しながら、待合で待っていたら最後に呼び出されました。
「はじめまして。陵です」
「まず、傷口を見せてください」
 わたしは絆創膏を取りました。
「ああ……」
 のちに主治医となってくれるその医師は、嘆きともつかぬ声を漏らしました。
「かなりひどいね。(皮膚)死んでるし」
「死んでるって、先生それは」
「皮膚がね。壊死しています」
ネクローシスですか……」
「取ってしまわないといけないので、ここで取ります」
「え」
「指出してください」
 無機質な音が、ただただ診察室には響いていました。
「ん……レントゲン撮りましょう」


 レントゲンを撮り、診察室に戻ったわたしを待ち受けていたのは、先生の怖い顔でした。
「指、落とさんといけんかもしれんね」
「切り落とすということでしょうか?」
「そうです。もっと進行していたら、手のひらを切開して排膿します。
 それでも駄目なら手首ごと落とします。
 最悪の場合、あなたの腕を僕は落とさないといけんくなる……」
「……そうしないと危険だということですか?」
「そうです。骨髄炎ってすごく厄介なんですよ」



 しばらくして、わたしはうなずきました。
「わかりました。やってください。わたし、今から入院します」
「しますか。手術」
「やります」
「それじゃ今から着替えて点滴しましょう」
「は? あの、わたしお昼どころか朝も食べてません」
「食べちゃあかん。これからもう麻酔かけますから!」



まじっすか。
まじっすかああああああああああああああああああああああ!?



その頃のツイッター


【速報】入院しますた。なう。

「え」
「どうした」
「まじでか」
「今度は何したし」