楽園を遠く離れて

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ヘアドネーション

 こんばんは、花宮あずみです。
 今日は朝から、美容室へ行ってきました。予約を入れたのは先週です。
 メニューは、カット、カラーリング、トリートメント。そして  ヘアドネーション


 今回のヘアドネーションには、夫も協力してくれました。
 彼の理解や支えがなければ、わたしはさっさと挫折していたかも知れませんでした。
 理解を得る為に、わたしはいろんな話をしました。
 夫はわたしの過去にあったことを、大抵知っています。

 幼い頃に大病をしたこと、それで後遺症があることも。
 最初にそれを知ったときに夫が驚かなかったといえば、嘘になります。
 何故ならば、わたしはそのことを彼と知り合ったとき、微塵もそういうそぶりを見せていなかったからです。


 ……さておき。
 ヘアドネーションの予約は、先週の火曜に入れました。
 最初はアクセスの良い美容室にしようかと考えていましたが、口コミがちょっと……という感じだったので、もう一ヶ所、行けそうな美容室を探しました。
「はじめまして」
 そう最初に挨拶をしたわたしは、ちょっと珍奇に見えたかも知れません。
「ヘアドネーションを希望しています。わたしの髪の毛は使えますか?」
 どうしてもわたしは、プロに診断してもらいたかったのです。
 長さはあらかじめ、行きつけの美容室で「今年の5月くらいにはいけるかも」と言ってもらえていましたが、あいにくとそこのオーナーは、ヘアドネーションについてはどうすれば良いのか知らない人でした(しかし、わたしがずっと懇意にしているところなので、とっても良い方ばかりで構成されている美容室です)
「ヘアドネーションをご希望ですか?」
 そう答えてくれた女性は、わたしの髪の毛をじっくり見てくれました。
「大丈夫ですよ。綺麗な髪の毛ですね」
 とも、言ってくれました。
 先ほど知りましたが、そこは賛同美容室のなかではかなり有名らしく、前日のブログにもヘアドネーションのお客さんのことが書かれていました。
 そんな簡単なことも調べれば分かったのに、知らなかったわたしは女性に好印象をもち、予約をして帰宅しました。


 1週間後、ついに予約の日がやってきました。つまり、今日です。
「午前10時の予約だから、それより30分前くらいに家を出れば良いかな」
 服は昨日、さんざん選びました(笑)。夫は「洗濯してしまってたんだから、べつに改めて洗濯しなくてもいいんじゃない? まあ、好きにしたらどうか」と言ってきましたから、候補に上がった服をことごとく洗濯機に放り込んで洗って、干しました。
「もっと落ち着きのある服にすりゃあ良かったなぁ」
 美容室に到着してカルテを書くときに、年齢を記入しながら、わたしはそう思ってしまいました。


 まず、軽く梳いた髪の毛をいくつかに分けて束ねられました。

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 これは画像検索で知っていたので「オラ、ワクワクしてるぞ!」という感じでした。
 そこからざくざく切っていきます。切られているさなかも「オラ、ワクワクしてるぞ!」のままでした。

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 このような毛束がごっそりと。
 撮影するときには最初に対応してくれた女性(店長さんらしい方)のアドバイスに従いましたが、画像の端っこにいろいろと写り込んでしまったのは、明らかにわたしのうっかりです……。

 それからシャンプーです。
 ゼラニウムか何か、とても良い香りがする布を顔にかけられたわたしは、一気にリラックスしてしまい、寝そうになりました。シャンプーも気持ち良くて、痒み止めの副作用で寝不足だったわたしは、もう椅子から動きたくなくなってしまいそうでした。

 カットに入ります。
 店長さんとは「こういう髪型で、色はこんな感じで」と事前に打ち合わせを済ませていました。
 やはり意識が、何分か飛んでいます(苦笑)
 気づいたら「あ、注文通りの髪型だな……」という具合でした。

 カラーリングをします。
 わたしは肌があまり丈夫ではないので少しチクチクしましたが、大丈夫でした。
 このあたりで「お飲み物はいかがいたしましょうか」と言われた気がします。
 迷わず、コーヒーをお願いしました。
「眠気覚ましにしたいんですけど」
「ブラックですか?」
「はい」
 やがて運ばれてきたホットコーヒーをすすりつつ、完全に目覚めたわたしは、

「ヘアドネーション、なう!」

   と、友人たちに毛束テロをかましていました。
 皆、わたしがヘアドネーションの為に髪をのばしているのを知っているので、そんなにびっくりは……していない、と信じたいです。
「おぉ、思い切ってバッサリいったねぇ」
「軽くなったやろ?」
「後で見せたまえ!」
「何センチくらい切ったの?」
 反応はさまざまでした。

 カラーリング後は、ヘアドネーション対象者へのサービスであるトリートメントにそなえて、またシャンプーをします。このときのシャンプーは店長さんよりお若い女性の店員さんで、やはりとても気持ち良かったです。
(Fさんの再来ちゃうのん……? そういえばFさん、お元気かな。独立されたかな?)
 Fさんというのは、わたしのシャンプーを結婚前に数回担当してくれた、美容師さんのたまごでした。
 わたしが嫁いで5年になりますから、あれだけの腕があれば独立していてもおかしくないかも、と、ふとそんなことを思い出しました。顔にかけられた布は、前回に引き続き、良い香りがしました。

 トリートメント中もわたしは、TwitterやLINEで友人たちと連絡を取り合っていました。
 夫は迎えに来てくれるので、そのとき見せたら良いや、みたいな感じでした。まったく酷い妻ですね。
 トリートメントを洗い流すときには、優しい頭皮マッサージまでもが加わりました。
(神かよ)
 と口には出しませんでしたが、わたしはそんな言葉を脳内で繰り返していました。
 仕上げに向けて、ブロー、簡単なカット、ワックス付けなどをしていただきました。

 じゃーん。
(何故もっと落ち着きのある服にしなかったし!)

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(だってこの服が皮膚科も控えてるし動きやすいかなって!)
 ベリーショートになりました。


「いただいた髪の毛、責任をもってお預かりしますので」
「よろしくお願いします。今日は本当に有り難うございました」
 お代を支払い、ヘアワックスも購入し、スタンプカードをいただいて、お礼を言って帰宅……する前に。
「お腹、空いたね」
 夫と一緒に外食しました。時計は午後1時くらいをさしていました。
「モバイルバッテリー貸して!」
 おい、夫よ。それが髪の毛を切ってきた妻に対する第一声か(笑)



 髪は、1年から2年くらいのばしていたと思います。
 なかなか動けないわたしの代わりに、夫はすすんで掃除や炊事をしてくれていました。
「これで髪の毛が掃除機にからまらなくなるんだよ!」
 うん、やっぱり待てよ、君。問題はそこじゃあないだろ。
 似合ってるよ、とか、好みだ、とか言えないの?(笑)

   でもね、有り難う。分かってくれていて。

「わたしは今、薬を飲んでいて、医学に恩返しっていったらこれくらいしか出来ないから」
 このひと言を理解してくれて、有り難う。わたしの夫。